縮毛の種類

縮毛の種類は、
1.うず状毛 2.らせん状毛 3.暖波状毛 4.短波状毛 5.長波状毛
と、大きく5種類に分けられます。

縮毛の種類によって、毛のうの角度のねじれ具合や、断面の形の扁平・いびつさも違っており、なかには三角や四角状もあります。もともと毛髪内部に形成される保湿成分(間充物質)が健康毛にくらべ少ないため、乾燥しがちで切れやすい性質があります。
くせが強い人、弱い人など色々いますが、普段くせがなくても、水分を含むと出てくる人などもいて、状態はさまざまです。

クセ毛の種類と対処法(捻転髪・捻状髪・波状髪)

クセ毛には捻転髪・捻状髪・波状髪というようなさまざまな種類があり、それぞれのクセ毛の種類によって対処法が異なります。

①捻転髪・・・クセ毛としては一番強いものをいいます。対処法としては縮毛矯正をします。 パーマ液は強い作用のあるものを使用するので、髪は少し傷むこともあります。

②捻状髪・・・チリついたような状態の髪がカール状によじれた状態いものをいいます。対処法として縮毛矯正をします。捻転髪ほどクセが強くないのできれいなストレートにすることができます。

③波状髪・・・軽いウェーブ状の髪のことをいいます。日本人には一番多い髪質でもあります。対処法としてストレートパーマで改善できます。ストレートパーマは、髪の質観や変質が少ないパーマなので安心です。

クセ毛の種類(連珠髪)

連珠髪とは、クセ毛の中でもちょっと変わったものをいいます。状態としては、1本の髪の中で、太い部分と細い部分が交互にあり、数珠のように見えるためこのような名前がついています。

爪にできる凸凹と同様に、毛母(毛乳頭)の障害や無理な圧迫、体調不良や栄養障害などの原因によって、細胞のでき方にむらができ、髪に凸凹ができてしまうのです。

縮毛の構造

縮毛の構造としては、毛皮質の中に含まれるケラチン繊維の中の皮質細胞には2種類あり、その成分であるケラチンの質の違いで縮毛が起きると考えられ ています。

直毛には平均して存在していますが、縮毛などでは波の外側にO-コルテックスがあり、内側にP-コルテックスがあると考えられ、水分を含むと きと乾燥したときの波の違いは、これらの性質の違いが出るからだと考えられています。

縮毛は、まだ生えてくるものまで治すことはできません。しかし、毛幹の部分は外部から化学的、物理的に薬品・熱などを加え、薬品の化学作用を促す事によって伸ばすことはできます。

縮毛の原因

縮毛の原因は3つあり、
①毛包が湾曲している

②毛の断面の形が偏平や楕円形、繭形など不定形

③毛皮質が吸水性の性質と撥水性の性質のケラチンの偏在により片寄って分布している

などの理由で縮れが起こると言われます。
毛包が湾曲している場合、髪が形成されるときはドロドロした状態ですが、徐々に押し上げられながら角化していく過程の中で、歪んだ形で角化が起きるような事があると髪の断面の形に歪みができたりして縮毛になるのです。

縮毛とは

縮毛とは、遠くから見ると真っ直ぐですが、よく見ると髪の一本一本が微妙に湾曲していることをいい、湿気などを含みやすく、広がりやすいといわれます。見た目的にウエーブがかかっている、いわゆる天然パーマとも、少し違います。

ほとんどは先天性のものですが、なかには思春期の頃の性ホルモンなど体質の変化によって縮れてきたり、インスタント食品などに含まれる食品添加物な どが影響して突然変異萎縮毛として縮れてきたりします。また、先天性の縮毛が一生続くタイプや、生まれた時は直毛でも思春期頃から縮毛になったり、逆に生 まれた時は縮毛だったのに思春期頃から直毛になったり、髪が柔らかくなって薄くなるにつれ、髪にコシがなくなり縮毛になってしまったりと、発生の仕方には いろいろあります。

クセ毛のしくみ

クセ毛とは、基本的に真っ直ぐではない髪の毛なので、表面のキューティクルは髪が曲がっている分だけ開いてしまっています。そのため、髪の内部組織がダメージを受けやすくなっており、組織が抜け落ちやすい状態です。
逆を言うと、その開いてしまっている部分から髪の内部へと栄養が吸収しやすい状態となっているので、その髪の毛に十分に栄養を染み込ませて、抜け落ちた内部を埋めてあげることで、髪の状態を矯正、緩和することが可能になっていきます。

乾くとクセ毛が出るわけ

通常のカールパーマをかけた髪は濡れているとカールが強く出ていて乾いているとカールが弱いのに対し、ストレートパーマの場合は濡れた状態だとまっ すぐであり、乾くとクセが現れます。

この違いは、髪が濡れた状態のときは水素結合が切断されているのが、乾くと再結合することによって水素結合のクセが再 現することが原因です。

縮毛矯正に熱が必要なわけ

縮毛矯正の技術にドライヤーやアイロンなど、熱を必要とするのは、髪の毛が濡れた状態のときと乾いている状態のときでカールや形状が違うのは、水素 結合と呼ばれるものが原因であり、その水素結合は通常の薬品では簡単に切断することができないため、毛髪をアルカリ性の状態にして、熱にって加水分解を起こし、水素結合を並び替えるという方法をとっているからです。

ぺちゃんこになってしまう

縮毛矯正かけると髪がぺちゃんこになると思ってる人もいると思いますが、はっきりいいますとぺちゃんこになりません。髪質でもともとぺちゃんこになってしまう人にはボリュームを出すこともできます。ボリュームの出かたには個人差がありますが、色々な髪型にすることは可能です。自然な感じにもできます。

なぜぺちゃんこになってしまったのか、原因として考えられるのは根元が折れていないか、最初の薬をつける時、地肌付いたのではないか、ということです。それらは技術者のミスの場合がほとんどです。縮毛矯正は担当者の技術でほとんど決まるので、薬品の種類はほとんど関係ないといえます。

縮毛矯正のかけ方

縮毛矯正は真っ直ぐにしかかけられないと思われている方もいると思いますが、縮毛矯正にはいくつかかけ方があり、真っ直ぐにストレートにする方法もありますし、少し丸みをつけて自然な感じにかける方法、それに根元や中間だけ縮毛矯正をかけて毛先をかけず自然に見せたり、毛先だけにパーマをかける方法 など、縮毛矯正はひとつではありません。

また、髪のダメージにあわせたかけかたなどもありますので、希望がありましたらサロンにその旨を伝えることもでき ます。

縮毛矯正のしくみ

縮毛矯正のしくみは、水素結合にまで影響を与える強い薬剤を使用して髪を真っ直ぐの状態にキープする方法をいいます。
加水分解で水素結合を不能にすることで髪を真っ直ぐにして、乾いた状態でも常にストレートの状態がキープされることになります。すべての水素結合に反応さ せるためには濃度の高いアルカリ度と高温が必要になるので、気をつけなければ火傷をしたり、髪がボロボロになったりしてしまいます。

一般的な縮毛矯正の流れ(ドライヤー)

一般的な縮毛矯正の流れ(ドライヤー)
①毛髪診断
まず、くせ毛のタイプや強さの度合いを診断します。毛髪は根元・中間・毛先で、ダメージの状態に差があり、強度も違いますので、この診断結果が後の薬液選定に大きく影響します。そのため、それぞれの部分の強度を詳しく診断します。

②毛髪にあった縮毛矯正第1剤を塗布
縮毛矯正第1剤は還元剤と呼ばれ、還元剤とは水素を出す薬液で、毛髪中にあるシスチンという横のつながりをもつ側鎖を切り、システインというものに変える働きがあります。この化学変化により、毛髪が軟らかくなり、形状が変化しやすくなります。

③縮毛矯正第1剤を浸透させる
スチーマーに入り、適正な時間放置した後、水洗い(プレーンリンス)をします。

④ブロー工程
縮毛矯正第1剤で形が変化しやすくなっている毛髪をブラシでピンと張って、まっすぐな髪の状態をキープしながらドライヤーで風を送り、毛髪を酸化反応をさせます。

⑤縮毛矯正第2剤を塗布
縮毛矯正第2剤を塗布します。この薬液は毛髪を微酸性に整える働きもあります。

⑥最終水洗い(プレーンリンス)
この時はシャンプーをしても薬液の作用が完全に終了しているため、くせ毛に戻ることはありません。

一般的な縮毛矯正の流れ(アイロン)

お客さまの髪の具合にもよりますが、施術時間はカウンセリングを含めて1時間半~2時間くらいになります。

①カウンセリング&毛髪診断
まずカウンセリングを行い、今までの縮毛矯正の経験の有無、髪の傷み具合などを確認した後、頭皮の質やアレルギーの確認、くせの強弱、髪質なども念入りにチェックして、各お客さまに合った施術をご提案します。

②プレシャンプー
毛髪診断が終わったら、シャンプーをします。

③縮毛矯正剤1を塗布して、自然放置(5~20分)
お客さまの髪の痛み具合に合わせた縮毛矯正剤1を髪全体に塗布して、そのまま5~20分程自然放置します。

④洗髪&トリートメント
一度縮毛矯正剤を洗い流し、トリートメントをします。

⑤アイロン処理
アイロンを使って、髪を伸ばしていきます。

⑥縮毛矯正剤2を塗布→自然放置(約5分)
縮毛矯正剤2を塗布して、そのまま約5分自然放置します。

⑦洗髪&コンディショニング
縮毛矯正剤2をしっかり洗い流して、コンディショニングをします。

⑧仕上げ
髪を乾かして軽くブローします。サラサラ、つやつやの仕上がりになります。

縮毛矯正前後処理剤

縮毛矯正前後処理剤は、髪の傷んだ部分と傷んでいない部分では縮毛矯正剤の浸透率が違うので、それを均一に浸透させるために前処理をするときや、それから、縮毛矯正後にアルカリ性になっている状態の髪を健康な弱酸性の髪質に落ち着かせるために、後処理剤が必要になったときなどに使用する商品です。
髪の状態に合わせてダメージ毛・標準タイプとハイダメージ毛タイプで使い分けてください。

ダメージ毛とは、パーマをかけたりして傷んでいる髪のことをいい、ハイダメージ毛とは、ストレートパーマをかけていたりカラーリングやブリーチなどをして傷んでいる髪のことをいいます。

くせ毛とは

髪の形状には、直毛・波状毛・捻毛(縮毛)の3種類があり、 クセ毛とは、その中の波状毛と捻毛のことをいいます。
髪の成分をつくっている皮質細胞は軟らかい成分と硬い成分の2種類の皮質からできています。

直毛の場合、この2種類の皮質が均等に配分されているのでウェーブが現れないのですが、2種類の皮質がそれぞれに片寄って髪を形成した場合にねじれをおこしクセ毛になるのです。
また、髪の根元には毛球と呼ばれるものがあり、この毛球が地肌の中で斜めになっているために、髪が伸びてくる過程で髪が捻って表面に出て来るのでクセ毛になります。

癖毛の特徴

毛皮質(コルテックス)の特徴も2種類あってアシティクダイスタッフコルテックスとベイシックコルテックスがあります。前者をAコルテックス、後者をBコルテックスといい、Aコルテックスはシスチン含有量が少なく軟質で吸水性が高く酸性染料が染着しやすくトリプシンの分解が容易です。

Bコルテックスはその逆です。Aコルテックスは欧米人に多く、Bコルテックスは日本人に多い毛質ですが、1本の毛髪の中に両方の性質を持ったコルテックスが混ざっていると癖毛になります。

縮毛

一口に癖毛と言ってもその特徴は様々です。
毛根のねじれからくるもの、コルテックスの偏りからくるもの、あるいは毛穴の形によるものなどやそれぞれの複合的要因によっても癖の種類が変わってきます。大別すると扁平毛、連珠毛、捻転毛などに分かれますし、それが混ざり合っている場合もあります。
日本人の髪は1:0.7位の楕円毛の方が多く、本人もわからないくらいの癖が入っています。
もっとも真円に近いのは中国人やベトナム人で1:1の円形をしています。
そのためカツラの材料として輸入しています。ではそれぞれの癖の特徴をお話しましょう。

捻転毛

読んで字のごとくねじれています。一般に一番多い癖毛ですが、捻れ具合によっては扱いやすい髪にもなります。
つまり髪が落ち着く程度の癖だとかえってスタイルが作りやすいのです。
しかし髪が伸びてくるとはねてしまったり、ウエーブ出てしまったりしてしまいます。
ウエーブが強く出たり、カールになってしまって困る髪はほとんどこの捻転毛です。
原因は毛根の捻れに起因します。髪が成長して毛穴から出てくるまでの間に捻れが作られてしまうのです。その過程でコルテックスは偏ってしまい、捻れたまま安定してしまうのです。
しかし、矯正は簡単ですし、きれいに仕上がります。

扁平毛

また読んで字のごとくです。これも毛根の形に起因します。毛根が扁平になっていると板状の髪として生えてくるのです。癖の特徴としては濡れていると落ち着くのですが、乾くとボワッと膨らんでしまいます。捻転毛のように落ち着くことはありません。コルテックスも偏らずに安定しているので矯正がしやすく見えますが捻転毛のようにつややかなストレートにはなりにくいのです。とりあえず真っ直ぐですが、よーく見るとジョワジョワっとしています。

連珠毛

またまた読んで字のごとくです。
この癖は扁平毛、捻転毛と違って1本の毛が安定的な形になっていないので、もっとも矯正の難しい毛です。矯正をしても髪の表面がデコボコしているため乱反射により美しく見えませんし手ざわりも妙にザラザラした感じになってしまいます。

直毛 波状毛 捻転毛 連珠毛 縮毛
表面が滑らかな曲面で、断面が正円形。 大きくうねりを描いたり、ゆらゆらと波打っている、断面は楕円形。 コイル状にねじれているタイプのクセ毛。 数珠が連なったような形状、髪の太さが一定ではなく、凸凹感がある。 もっとも深刻なクセ毛、毛髪が縮れた状態になっている。

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